4月15日。
「ちょっとしんどいから、買い物行ってきてくれんかねえ・・」
そんな電話がかかってきた。
こちらは忙しい日だったのでえーっと思ったが、
困っているんじゃ仕方ないと思い、
やりくりして品物を届けた。
その翌週、いつものように母は車で外出しようとする。
強気の母は行くといってきかない。
父は母が心配で、一緒についていった。
もともと母の運転は、あまり上手とは言えないのだが
今回はそんな解釈を超えていた。
お店の駐車場を出るとき、バイクと接触事故を起こしたのだ。
双方にけがはなかったが・・・
「バイクがおる言うてるやないか!」
父は怒鳴った。すると母は信じられないことを言った。
「だって手が痛くてハンドル切れんもん!」
私が一緒にいればよかった。
父は免許をすでに返納しているため、運転は代われない。
家はもうすぐそこで、ゆっくりなんとか到着したのだが、
今度は、駐車場に車を入れられなくなった。
仕方がないので、お向かいさんに頼んで運転を代わってもらった。
大事故にならずにすんで本当に良かった。
もう、運転やめときましょう。
ここからは私が車を出すようになりました。
第7話 もう運転やめときましょう
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