どこかに不安はありつつも、
関係なく日常はやってくる。いつも。
掃除洗濯、食事作りと、
気がまぎれるのはありがたい。
そこへ子供だ。
わーっと叫びながら本気で飛びついてくる。
もう、不安はどこかに吹き飛んでいる。
一日が終わるころはへとへとになっている。
そんな私に安らぎをくれるひとときがある。
それが、ラジオ深夜便だ。
零時近くなると、明日の日の出時刻のお知らせとともに、
いつも同じ音楽が流れる。
この音楽をきくと、ああ今日も母は無事だった、
きっと眠っているだろう、
このまま明日まで大丈夫のはずだと
信じることができる。
そしてほっとして、眠ることができる。
第14話 ラジオ深夜便
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